MetaがMuse Sparkを発表——初のクローズドモデルでオープンソース路線を転換
MetaがAIモデル「Muse Spark」を2026年4月8〜9日に発表した。同社がScale AIのAlexandr Wang氏を招聘して設立した「Meta Superintelligence Labs」の初の成果物で、これまでのオープンソース戦略から大きく転換したクローズドモデルとなっている。
オープンソースからの離脱
Metaはこれまで、LlamaシリーズをGitHub上で公開するオープンソース戦略を取ってきた。しかしMuse Sparkはアーキテクチャも重みも非公開で、競合するOpenAIやGoogleと同じクローズドな路線への転換を意味する。
Metaは以前、最大のLlamaモデル「Behemoth」の開発を中止しており、Muse SparkはそのリソースをMeta Superintelligence Labsに集約した結果生まれたモデルだ。
技術的な特徴
Muse Sparkはネイティブマルチモーダルの推論モデルで、以下に対応している。
- テキスト・画像・音声の統合処理
- ツール使用(Tool Use)
- 視覚的な思考連鎖(Visual Chain of Thought)
- マルチエージェント統合(Multi-agent Orchestration)
また、1,000人以上の医師と協力して医療分野の学習データを整備しており、健康関連の推論精度を強化している。
展開先
Facebook、Instagram、WhatsApp、Messenger、Metaスマートグラスに順次搭載される予定。Metaが掲げる「パーソナル・スーパーインテリジェンス」——ユーザーの世界を理解し、質問に答えるだけでなく真に寄り添うAI——に向けたファーストステップと位置づけられている。
Muse Sparkは「Museシリーズ」の第一弾であり、世代ごとに検証しながらスケールアップしていく設計とのこと。
市場への影響
発表を受けてMetaの株価は約7%急騰した。Metaは2026年のAI関連設備投資を1,150億〜1,350億ドルと見込んでおり、前年比でほぼ2倍の規模になる。